昔の生活道具や写真をきっかけに脳と心を活性化 認知症予防につながる回想法


Webに掲載されている記事や出版されている書籍の中から、認知症予防に関する記事をピックアップしてご紹介します。

認知症予防につながると期待されている手法のひとつに「回想法」があります。

昔の生活用具や写真をきっかけに、高齢者が「楽しい」といった記憶をよみがえらせ、脳や心の活性化を促すことで、認知症予防につながると期待されています。

昔の生活道具や写真をきっかけに、「こんなことをしていた」「この乗り物にはよく乗った」などと、グループ同士で会話が弾むきっかけにもなります。

またちょっとした昔の自慢話なら、周囲の人もほほえましく受け入れてくれたりするものです(笑)

自分が誇りに思っているモノを、人から認められることは、高齢者の心理状態には大きなプラスをもたらすと思います。

小物であれば、昔の生活道具そのものを持ってきてもらったり、大きい物はデジカメで写真を撮ってきてもらったりして、本人からその生活道具にはどんな思い入れがあるのかを語ってもらうと、会話が弾むきっかけにもなります。

脳や心も自ずと活性化されて、認知症予防にもつながっていくのです。


日本人の半数以上が不安に抱えている「認知症」。その不安を解消するには?


セコム社が全世代の男女あわせて500人に実施した「日本人の不安に関する意識調査」のアンケート結果をまとめています。

その中に認知症に関する不安が取り上げられています。

半数以上が自分自身と家族の認知症発症に不安を感じているとのこと。

テレビや雑誌などのメディアが何度も認知症のことを取り上げるようになりましたので、認知症を発症したときに、本人とその家族がどのような状況になるか(どちらかというと、悲惨なものとして描かれています)、誰もが知るようになってきました。

正直なところ、認知症だけにはなるまいと思っている人も多いと思います。

ただ、不安に感じている人が半数以上いるということは、認知症発症の悲惨さはメディアを通して充分に知れ渡るようになったが、どうしたら認知症を予防できるのか?、もし発症したらどうするのがいいのかまでの情報は、知らない人が多いのだと思います。

認知症で発症数の一番多いアルツハイマー型は、適切な生活スタイル(運動、食生活、社会的つながりなど)を習慣化することで、その発症リスクを下げられることは、国内外の研究から明らかになっています。

それに不安を感じ続けると、脳にはかなりのストレスがかかっており、過度のストレスは認知症の発症リスクをあげることになります。

アルツハイマー型認知症は適切な生活スタイルを習慣化することで発症リスクを軽減できることを知るだけでも、不安に感じる人を減らすことは充分にできると思います。

また正常と認知症の中間状態にあたる軽度認知障害(MCI)の段階では、もの忘れがひどくなったり、ぼんやりしていることが多くなりますが、このMCIの時期に適切な対応をすることで、正常に回復したという例がいくつも報告されています。

となりますと、ガンと同じように、認知症も早期発見が大事で、初期段階であれば、正常に回復する希望も残されているのです。

そのためには、認知症とその予防の基本的な知識の啓蒙は、高齢者だけに限らず、その家族にも必要になってくると思います。


「自分自身が頭を使って最大限に楽しむ。」は、まさに理想の認知症予防


40代から自転車をはじめ、40年近く続けてきた82歳の現役サイクリストである、西田勲さんのインタビュー記事がWebに掲載されています。

長年続けてきた自転車が、健康にも人生にもかなりのプラスをもたらしているとのこと。

「自分自身が頭を使って最大限に楽しむ。」という西田さんのセリフは、まさに理想の認知症予防です。
 
認知症予防は、生活習慣の改善の一言につきますので、長年取り組み続けられることが大事です。
 
その点、趣味を通した認知症予防活動は、楽しめることで長続きします。

またパソコンの場合は生活の利便性の向上、サイクリングの場合は身体機能の向上が副次的に見込めます。

趣味活動を通して、日常生活にもプラスをもたらしてくれる趣味でしたら、なおのこといいですね。


低栄養状態は認知症リスクを高めるという調査結果


身体は食べてきたもので作られていますから、普段の食生活が身体の健康状態を左右します。

脳も身体の一部分ですから、脳の健康を気にするときに、普段の食生活に着目することは理にかなっています。

東京都健康長寿医療センター研究所が発表する調査研究によると、低栄養状態は認知症の発症リスクを高めることがわかりました。

鉄分、脂質、たんぱく質の摂取状況が悪いグループは、そうでないグループと比べて、2〜3倍、認知機能が低下しやすとのこと。

魚や野菜、オリーブオイルをたくさん使う地中海料理は、認知症予防につながる料理として推奨されていますが、鉄分、脂質、たんぱく質を「美味しく」摂取することができますので、まさにオススメです。

美味しく食べられて、健康も維持できるのは、理想の食事ですね。