【セミナー報告】認知症予防の今と未来を知る特別セミナー:認知症予防事業の将来性と最新の認知症予防研究事例


2017年3月12日(日)に、LEC東京リーガルマインド中野本校(東京都中野区)にて、一般社団法人元気人として初開催となるセミナー「認知症予防の今と未来を知る特別セミナー:認知症予防事業の将来性と最新の認知症予防研究事例」を開催しました。

セミナーの概要についてはこちらです。

まず、今回のセミナー開催は、LEC東京リーガルマインド様のご協力をいただき、実現することができました。

ご尽力いただきました関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。

認知症予防に関する情報は、直接の対象となる高齢者向けには、書籍・雑誌、講演会などを通じて提供されています。

しかし、高齢者に向けて認知症予防の講演や予防プログラムを提供する、認知症予防事業に携わる事業者向けのセミナーは、なかなか少ないと感じております。

そのため、事業者向けに認知症予防事業関連の有益な情報を届ける機会を設けるべく、今回のセミナーを企画した次第です。

認知症予防の専門家として、2人の講師、東北公益文科大学名誉教授 渋川智明先生と東京都健康長寿医療センター 鈴木宏幸先生をお招きし、ご講演をいただきました。

セミナーには、約40名の方々にご参加いただきました。

大阪、名古屋、福岡からもお越しになられた方がおられ、参加された方の関心の深さを実感しました。

セミナーは2部構成で、第一部では基調講演として「認知症予防事業の将来性について」の題目で、東北公益文科大学名誉教授 渋川智明先生にご講演をいただきました。

東北公益文科大学名誉教授 渋川智明先生

渋川先生には講演の中で、

「これまでの高齢者施策や認知症施策は、制度設計者側の考えが色濃く出て、当事者の声やニーズが必ずしも反映されてこなかった、今後は当事者目線で制度設計が行われる必要がある」

「認知症予防事業は、儲けを優先するだけではダメで、いつしかモラルハザードを引き起こしかねないため、事業者は社会貢献の意識をもつことが大事になってくる」

など、認知症予防事業に携わる事業者に向けて示唆に富む話をいただきました。

続く第二部では「最新の認知症予防研究事例」の題目で、東京都健康長寿医療センター 鈴木宏幸先生にご講演をいただきました。

東京都健康長寿医療センター 鈴木宏幸先生

鈴木先生には講演の中で

「薬での認知症改善は、これまで有力視されていた薬があったが、効果なしとなった、非薬理的活動による認知症予防の重要性が増してきた」

「認知機能は社会で生きていくために身につけた機能であるが、仕事を離れるなどして、使わなくなるとその機能は落ちてくる、そのため日常生活全般を通して活動に取り組むことが大切である」

など、最近の研究事例を引き合いに出しながら、認知症予防についてお話をいただきました。

あと、当日ご参加いただいた方からは次のようなお声をいただいております。

▼ 第一部「認知症予防事業の将来性について」に参加された方からの声
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障害者福祉との関係や介護保険の負担範囲拡大など、今後の見通しに関する新たな知見が得られ、有益であった。
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認知症予防に関する事業に焦点をあてたセミナーはなかなかなかったので、とても勉強になりました。ありがとうございます。
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現状や国の制度・施策についてわかりやすく教えていただいた。認知症予防事業の将来性は、障害と一体化した地域コミュニティのシステム作りが大切であることがわかった。
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認知症を取り巻いている現状や将来予測について網羅的にご説明いただき、これまでの歴史も踏まえた講演内容だったので、かなり頭の中が整理できた。
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事業の現状や将来性の考え方がよくわかりました。
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高齢化社会における全体像について理解することができました。
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▼ 第二部「最新の認知症予防研究事例」に参加された方からの声
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日頃地域の高齢者の方と接することが多いため、地域に密着した企業として何かできることがないかと考えていました。とても参考になりました。ありがとうございます。
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新しい研究の情報を知ることができ、大変役に立ちました。もっと先生の話を聞きたいと思った。
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とても完結にわかりやすく、最新の認知症予防事例を紹介していただき、自分一人では得ることが難しい知識をふんだんに取得できた。
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薬の効果が見込めない中で、認知症を予防するため、どのようなことが効果的なのかを理解することができました。
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自分のやりたいことが明確になりました。
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ご参加いただいた方にはアンケートをお願いしましたが、ほとんどの方からご満足の声をいただき、主催者側として大変喜んでおります。

ご参加いただきました皆さまに感謝申し上げます。

一般社団法人元気人は、地域の認知症の発症を予防し、誰もが笑顔で元気に暮らせる社会を実現したいと考えています。

そのためには認知症予防に携わる人材育成が不可欠であり、今後も有益な情報をお届けできるように、セミナーを継続して実施する予定です。


浜松市社会福祉協議会様での講演会において、認知症予防講演を実施


2017年3月11日(土)に、みをつくし文化センター(静岡県浜松市)にて、浜松市社会福祉協議会様からのご依頼で認知症予防講演を実施しました。

東京都健康長寿医療センターの宇良千秋先生が講師として登壇され、「認知症の予防と支援;認知症とともに暮らせる社会を目指して」という題目で90分にわたり、認知症の予防と将来の発症に備えて心がけたいことについてお話いただきました。

約80名の市民の方々がご参加され、参加された皆さまからは大変な好評をいただきました。

宇良先生は講演の中で、

「今後は一人暮らし高齢者が増えるのが問題になっている、何かあったときに声をかえてもらえる、助けてもらえる関係を今のうちに築いておくこと」

「家族に認知症の症状がみられたとき、危ないからと何もさせない方が危ない、作業内容を変更するなどして、家の中での役割を奪わないことが大切」

など、認知症予防や将来の認知症に備えたときのお話をされました。

認知症は、脳の老化が影響しているため、誰もがいつかはかかる可能性がある病気です。

健康なうちから予防活動に努めることで、認知症の発症時期を遅らせることが可能性が高まります。

また、早い段階から将来の認知症発症に備えた準備をすることで、選べる選択の幅が広がります。

特に将来の認知症発症に備えて重要となるのは、人とのつながりです。

人とのつながりがある人は、認知症発症後でも、周囲から手助けを受けながら、発症前と変わらない生活を送るくことができます。

今回の認知症予防講演をきっかけに、浜松の地理的特性をいかした認知症予防が実施されるのを期待しています。

当法人がまず目指しているのが、認知症に対してどのようにしていけばいいの?と不安を抱えている方々に、正しい認知症とその予防の知識を提供することで、まずは安心していただくことです。

認知症を100%避けることは、現代の医学では不可能で、全員が認知症を発症するリスクがあります。

ですが、適切な活動を行うことで、認知症の発症を遅延させることは十分に可能です。

もし、高齢者の認知症発症を5年遅らせることができれば、認知症発症者は当初の予想よりも半減(約350万人減)するという試算もあります。

認知症に対する不安を解消し、人生の質を高めるために、認知症の正しい理解と予防方法を、当法人は広げていきたいと願っています。

今回の機会を与えてくださった、浜松市社会福祉協議会の関係者の皆さまに感謝申し上げます。

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一般社団法人元気人では、認知症予防講演会における講師の出張派遣を行っております。

認知症予防研究の専門家や講演歴豊富な認知症予防活動支援士などが、「物忘れと認知症との違いは?」「認知症予防のメカニズム」「認知症になっても、人生の質をさらに上げるには?」などを、最新の研究事例を踏まえながら、わかりやすくお伝えします。

認知症予防の講演会を実施するにあたり、講師をお探しの方は、認知症予防 出張講演のページまでどうぞ。


JA越後中央様主催の健康講演会において、認知症予防講演を実施


2017年3月5日(日)に、巻文化会館(新潟県新潟市)にて、JA越後中央様からのご依頼で認知症予防講演を実施しました。

東京都健康長寿医療センターの宇良千秋先生が講師として登壇され、「今日からできる認知症予防」という題目で90分にわたり、日常生活に取り入れたい認知症予防についてお話いただきました。

約400名のJA越後中央女性部の方々がご参加され、時折笑いを交えながら、皆さま熱心に講演に耳を傾けておられました。

宇良先生は講演会の中で、「運動、食事、知的活動、社会活動が認知症予防につながるが、どれか1つだけを重点的に行うよりも、全面展開型で行うほうが効果的」「旅行に行く際も、いつものパック旅行から旅程を自分で調べて考えるなど、普段の活動に一工夫加えるだけでも認知症予防につながる」など、認知症予防関連のお話をされました。

新潟といえば稲作を連想しますが、新潟で実施されている、認知症の方に年間の稲作作業を通して、認知症ケアにつなげる試みも紹介されていました。

認知症の方は新しいことを覚えることは難しくなりますが、慣れ親しんだ作業(今回のケアでは、農作業)であれば、身体が覚えてできる人が多いです。

また、農作業は共同作業で行われますので、仲間作りも自然と形成されます。

農業が盛んなオランダでは、ケアファーム(福祉農園)が認知症ケアとして取り入れられており、認知症発症者の重症化予防に加え、農家にとっては新たな収入源や繁忙期の人手不足の解消にもつながっているとのこと。

今回の認知症予防講演をきっかけに、新潟の特性をいかした認知症予防が発展することを期待しています。

当法人がまず目指しているのが、認知症に対してどのようにしていけばいいの?と不安を抱えている方々に、正しい認知症とその予防の知識を提供することで、まずは安心していただくことです。

認知症を100%避けることは、現代の医学では不可能で、全員が認知症を発症するリスクがあります。

ですが、適切な活動を行うことで、認知症の発症を遅延させることは十分に可能です。

もし、高齢者の認知症発症を5年遅らせることができれば、認知症発症者は当初の予想よりも半減(約350万人減)するという試算もあります。

認知症に対する不安を解消し、人生の質を高めるために、認知症の正しい理解と予防方法を、当法人は広げていきたいと願っています。

今回の機会を与えてくださった、JA越後中央の関係者の皆さまに感謝申し上げます。

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一般社団法人元気人では、認知症予防講演会における講師の出張派遣を行っております。

認知症予防研究の専門家や講演歴豊富な認知症予防活動支援士などが、「物忘れと認知症との違いは?」「認知症予防のメカニズム」「認知症になっても、人生の質をさらに上げるには?」などを、最新の研究事例を踏まえながら、わかりやすくお伝えします。

認知症予防の講演会を実施するにあたり、講師をお探しの方は、認知症予防 出張講演のページまでどうぞ。