60歳以上の認知症予防:生活編


認知症の発症原因は、70近くあるといわれていますが、
割合ではアルツハイマー病と脳血管障害で約7割をしめています。

この2つの認知症の発症原因を回避することから
認知症予防はスタートするといえます。

近年の研究からは、脳血管障害だけでなく、アルツハイマー病も
運動や食事などの生活習慣が関係していることがわかっています。

生活習慣であれば、多くの場合でコントロールが可能で、
生活習慣を見直すことで、認知症に強い脳とからだ作りが達成されます。

とはいえ、認知症に強い生活習慣を確立するにあたり、
どこに比重を置くかは年代によって変わってきます。

今回は60歳以上が心がけたい「生活」についてみていきたいと思います。

アルツハイマー病は20年近くかけて病変が進行するといいます。

アルツハイマー病をはじめとする認知症のほとんどは、
「始まり」がわかりにくい病気です。

かといって、認知症の始まりかどうかを見分けるのに、
まったく手がかりがないかというと、そうでもありません。

やはり60歳以上になりましたら、
認知症の早期発見にも気にかけておきたいところです。

認知症と診断されたとしても、早期から適切な治療やケアをすることで、
生活機能が維持されたり、介護負担が軽減されたりします。

そのため、認知症対策は早期発見・早期対応が基本となっています。

認知症の症状が進行し出すと、行動パターンに変化がみられるようになります。

認知症が進行した場合、何がどう変化するのかを知っておくと、
早期発見の手助けになりますので、覚えておくとよいでしょう。

その際は、東京都が無料公開している

「知って安心 認知症」パンフレット(PDF形式:2.20MB)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/05/DATA/20o5u200.pdf

が参考になります。

同パンフレットのP5-6に、
「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」として、
10個のチェック項目が記載されています。

この10個の設問をチェックしていくことで、
認知機能や生活機能の低下を知ることができます。

また、このチェックリストは認知症だけでなく、
認知症の予備群であるMCI(軽度認知障害)の発見にも
使うことができます。

また、ほかにもよくみられる
認知症の初期段階での行動パターンとしては

・ずっと同じ服を着ている
・予備があっても同じものを買ってくる
・財布が小銭だらけ(お金の計算ができないためお札で支払う)
・質問にはぐらかして答える(取り繕っている可能性がある)
 例えば「昨日の夕食は何を食べましたか?」⇒「たいしたものは食べていない」

というのがあります。

どうもあやしいとなりましたら、認知症を疑って、
早期に医師の診断を受けるのをおすすめします。

先送りにして状況が好転することはほぼありませんし、
先手を打つことで、認知症とうまく付き合うことも十分に可能です。

以上、まとめますと、
60歳以上が心がけたい生活内容としては、
今回ご紹介したチェックリストなどを使って、
自分や家族の変化に早い段階から気づけるようにしたいところです。