40~50代の認知症予防:交流編


認知症の発症原因は、70近くあるといわれていますが、
割合ではアルツハイマー病と脳血管障害で約7割をしめています。

この2つの認知症の発症原因を回避することから
認知症予防はスタートするといえます。

近年の研究からは、脳血管障害だけでなく、アルツハイマー病も
運動や食事などの生活習慣が関係していることがわかっています。

生活習慣であれば、多くの場合でコントロールが可能で、
生活習慣を見直すことで、認知症に強い脳とからだ作りが達成されます。

とはいえ、認知症に強い生活習慣を確立するにあたり、
どこに比重を置くかは年代によって変わってきます。

今回は40~50代が心がけたい
「交流」についてみていきたいと思います。

就労の有無、友人との交流や地域活動への参加など、
社会的なつながりが多い高齢者は、認知症の発症リスクが低い
とする研究結果があります。

国立長寿医療研究センターが
2003年に65歳以上だった1万3984人を対象に
約9年間にわたり健康状態を追跡調査したものです。
(日本経済新聞/2017.11.23)

調査項目としては、
・配偶者がいる
・同居家族と悩み相談などをする
・友人との交流がある
・地域のグループ活動に参加している
・働いている
がありますが、どれかに該当する人の場合、
認知症の発症リスクはそれぞれ11~17%低下していました。

また、すべてにあてはまる人は、0か1つの人と比べて
認知症の発症リスクが46%も下がっていました。

高齢期に社会的なつながりを維持していることは
認知症の予防もしくは発症遅延につながることになります。

ということで、40~50代の働く世代における
将来の認知症予防に向けて今から準備しておきたいことは、
今のうちに社会的なつながりを構築しておくことになります。

仕事をしている間は、会社組織と社会的なつながりがあっても
定年後には家族以外になくなってしまう方が、特に男性に多くみられます。

そのため、仕事以外に趣味をもつとよいでしょう。

趣味をきっかけに新しい交流が生まれますし、
活動そのものが認知機能を高める趣味もあります。

このときのポイントとしては、複数の趣味にチャレンジして
曜日ごとに違う運動や習い事をするようにします。

例えば、平日は英語のグループレッスン、土曜日はゴルフなど、
種目を変えながら、いくつか取り組みます。

付き合う仲間が増えれば、それだけ脳が刺激され、
認知予備力(認知力の蓄え)が高まります。

また、同時にコミュニケーション力も鍛えられますので、
高齢期にKY(空気読めない)な人として、周囲から疎まれ、
社会的なつながりが断ち切られるリスクも避けることができます。

そして、趣味のグループ活動は長く続くところもあれば、
自然消滅するところもあります。

人とのかかわりがなくなるリスクを分散する意味でも、
複数の趣味のグループに所属しておくのは理にかなっています。

なお、注意点として、趣味活動に積極的に励むあまり、
家庭のことがおろそかにならないようにしたいところです。