暮らしの中に現れる認知症のサイン


認知症は、ある日を境に突然発症するものではありません。

アルツハイマー型認知症の場合、
認知症をもたらす脳の病変は十年単位で進行していくため、
症状もゆっくりと現れてくるのがほとんどです。

認知症の予防もしくは発症遅延のためには、
認知症のサインに早々に気がついて、
早めに手を打つことが大切になってきます。

認知症の予備群といわれている軽度認知障害(MCI)。

症状がMCIに進行したことに早く気づいて、
予防や生活改善に取り組むことで、正常に戻ったり、
進行を遅らせたりできる可能性があります。

また、認知症になった後では、
新しいことを覚えたり、別の環境に慣れたりするのは
なかなか難しいものです。

認知機能がまだ残っているうちに準備を進めておくことで、
後の介護の状況は随分と変わってきます。

認知症の初期段階では、記憶障害が見られるとしても、
コミュニケーション能力や社交性、プライドなどは
かなり残されています。

そのため、本人はつじつまを合わせたり、
上手く取り繕うこともできるため、その様子から
周囲は安心してしまうところがあります。

ですが、認知症のサインとして
特徴的な現れ方をするものがあります。

<暮らしの中に現れる認知症のサイン:言動編>
・待ち合わせの場所や時間の間違いや忘れが増えた
・バスや電車などを使っての外出が減った
・人に会うことを控えるようになった
・月や季節を間違えることがある
・質問されたとき、自分で答えず人に聞くようになった
・料理の品数が減り、調理に時間がかかっている
・鍋に火をかけていたことを忘れて、よく焦がしている
・朝話したことを午後には忘れている
・子どもや孫の名前を混同する

<暮らしの中に現れる認知症のサイン:環境編>
・しまい忘れや置き忘れが多くなった
・収納棚や食器棚の整理ができなくなった
・思わぬ場所にあり得ないものが見つかった
 (タンスの中からリンゴなど)
・同じ商品の買い置きがいくつもある
・水の出しっ放しが増えた

以前と比べて、思い当たる変化がいくつかあるようであれば、
一度、専門医に相談するとよいでしょう。