糖尿病×喫煙で死亡率は1.55倍に


ゲームの世界では、
必殺技Aと必殺技Bを組み合わせて繰り出すことで、
さらに攻撃力が増すというしかけがあります。

そして、病気の世界でも、破壊力が増す
組み合わせというものが存在します。

そのひとつが糖尿病×喫煙という組み合わせです。

糖尿病はさまざまな合併症を起こす可能性があり、
目や腎臓の病気、手足のしびれ、免疫力の低下のほか、
最悪のケースでは、死に至ることもあります。

喫煙もがん、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、高血圧など、
全身の病気の発症リスクを高めます。

ここに、2015年までに発表された
喫煙と死亡率に関する研究をまとめた報告があります。

その結果、糖尿病を患ってたばこを吸う人は、
全体の死亡率が1.55倍ほど高くなることがわかりました。

また、一度もたばこを吸ったことがない人と、
過去は吸っていた(今は禁煙)人とを比べたところ、
全体の死亡率は1.19倍ほどでした。

実際に糖尿病患者の喫煙率は高い傾向にあるといわれており、
糖尿病と喫煙はいずれも認知症の危険因子でもあります。

以上のことから考えますと、糖尿病の治療や改善では、
血糖値のコントロールのほかに禁煙が欠かせず、
同時に取り組む必要があることになります。

ですが、取り組むメリットも十分にあり、
死亡率と同時に、認知症の発症リスクも下がることになります。

健康で長生きできることになりますので、
その分人生を満喫する時間が増えることになります。

また、糖尿病も喫煙もその治療や改善のプロセスにおいて、
自分の欲求よりも健康につながる原則を優先させる習慣を
身につけていくことになります。

この自分の欲求よりも原則を優先させる習慣は、
健康に限らず、仕事でも家庭でも人間関係でも
大切になってくる習慣です。

つまり、糖尿病や喫煙の治療や改善に取り組むことは、
健康のみならず、人生全般がよくなっていくきっかけにもなるのです。

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【文献】
Pan A, et al.
“Relation of Smoking With Total Mortality and Cardiovascular Events Among
Patients With Diabetes Mellitus: A Meta-Analysis and Systematic Review.”
Circulation 132(19);1795-1804 (2015)