認知症になりにくい性格とは


認知症の要因は加齢によるところが大きいですが、
長年にわたって続けてきた生活習慣も、
認知症の発症に関係しているといわれています。

生活習慣とはパターン化された行動で、
その行動は考え方や性格によって人それぞれです。

ということは、その人の考え方や性格が、
認知症の発症に何かしらの影響を及ぼしていそうです。

米国フロリダ州立大学の研究者が
最大6年間の期間中に1回以上の認知機能測定を実施した
1万1,181件を分析しました。

性格と認知症との関連性を調べたところ、
「責任感がある」人は、そうでもない人と比べて
発症リスクが約35%低かったことがわかったのです。

また、「自制心」や「勤勉さ」も
認知症の発症リスクの低下に関係していました。

責任感がある人には、
歳をとってからも何かと仕事や役割が与えられ、
普段から活動的な生活を送っています。

自制心がある人は、自分の感情や都合よりも
健康につながる行動を優先させることができます。

勤勉な人は、運動にせよ、食事スタイルにせよ、
知的活動にせよ、積極的に取り組みます。

また、責任感がある、自制心がある、勤勉である
これらをひと言でまとめると、多く人は「誠実」と称します。

誠実な人には、周囲から人が集まってきて、
しかも、いろいろな人ともうまく関係を築くことができます。

誠実な人は、認知症になりにくい生活スタイル

・運動習慣
・食事スタイル
・知的活動
・人とのつながり

を自ずと実現しやすいことに気がつきます。

認知症予防のために、何かを実践するのは
「どうも面倒くさいなあ」という方は、
今日から「誠実な人」を心がけてみてはいかがでしょうか?

最初の頃は、誠実な人のフリでもかまわないと思います。

そのフリも続けていけば、やがて本物になり、
あれほど面倒くさがっていた認知症予防も、
今では熱心に取り組んでいる自分に気づくことでしょう。

なぜなら、責任感があって、自分をコントロールできて、
何事も勤勉に取り組む誠実な人になったのですから。

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【文献】
A R Sutin, et al.
“Facets of Conscientiousness and risk of dementia”
Psychological medicine. Sep 06;1-9 (2017)