認知症予防も歯が命


認知症の発症と食事スタイルとの相関関係が
最近の研究から明らかになっています。

抗酸化作用の高い食材を中心に
バランスのとれた食事をとることは、
認知症予防につながるといわれています。

この食事の際に必要となる器官は「歯」です。

歯がしっかりと残っていることで、
食べたものが咀嚼されて、栄養素が
効率よく体内に吸収されることになります。

その意味では、
「何を」食べるかを意識すると同時に
「どう」食べるかにも気を配りたいところです。

また、歯の残存数と認知症の発症との関連も指摘されています。

愛知県の65歳以上の健常者4,425名を
3~4年間追跡調査した研究があります。

この調査研究から、
歯がほとんどなく入れ歯を使用していない人は、
歯が20本以上残っている人と比較して、
認知症の発症リスクが最大1.9倍に高まることがわかりました。
(Yamamoto T,Psychosomatic Medicine 2012)

また、歯が残っている人ほど、転倒や要介護状態になる
危険性が少なくなることも指摘されています。

ちなみに、歯を失っていたとしても
入れ歯をしっかりと使用している人では、
歯が20本以上残っている人と比較して、
認知症の発症リスクが特段高くなるわけではありませんでした。

できるだけ自分の歯を残すこと、もしくは
歯の喪失後は適正な入れ歯を使用することは
認知症の予防につながります。

ちなみに歯を失う主な原因は、むし歯と歯周病です。

日頃からお口のメンテナンスをしっかりすることや
定期的に歯科検診を受けることが大切になります。

歳をとって歯が抜けるのは、
老化によるものだから仕方がないと思いがちです。

ですが、むし歯や歯周病を正しく予防・治療することで、
歯の喪失を防ぐことは十分にできます。

むし歯と歯周病の予防法は、
日本歯科医師会が運営するサイトが参考になります。

歯とお口のことなら何でもわかる「テーマパーク8020」
https://www.jda.or.jp/park/trouble/contents.html

なお、喫煙は歯周病の大きな危険因子でもあります。

喫煙習慣がある人は、歯を失う原因である
歯周病は軽視しないことです。

日頃からのプラーク(歯垢)コントロールと
半年に一度の歯科検診を心がけたいところです。
(一番は禁煙を実行することですが)