減塩をおいしく続けて認知症予防


認知症の主な原因はアルツハイマー病と脳血管障害で、
いずれも生活習慣病との関連が指摘されています。

生活習慣病の予防と改善を考える際、
塩分のとり過ぎには注意を払う必要があります。

塩分のとり過ぎは高血圧につながり、
特に脳血管性認知症の発症リスクを高めます。

厚生労働省では、生活習慣病の予防を目的とした
食塩摂取量の目標値を以下のとおりとしています。

 18歳以上男性:8.0g/日未満
 18歳以上女性:7.0g/日未満

 出典)日本人の食事摂取基準(2015 年版)

しかし、同省が発表している
「国民健康・栄養調査(平成27年)」によりますと、
食塩摂取量の平均値は10.0g であり、
男性 11.0g、女性 9.2gとなっています。

この10年間では、総数、男女とも減少傾向ですが、
もう一つ取り組みが必要のようです。

また、塩気の強い味付けでは、
食欲が増すため、食べ過ぎてしまい、
ひいては肥満につながります。

そのため、上手に減塩して、
薄味になれるようにもしたいところです。

塩分を選らすには、まずは食塩や醤油などの
調味料の使用量を減らすとよいです。

また、佃煮や漬物、干物やハムなどの
塩分が多く含まれている加工食品を
とり過ぎないことも大切です。

とはいえ、これらを実践すると、
どうしても薄味になります。

今日から減塩をはじめようと思っても、
いきなりすべての品が薄味になってしまうと、
脳がおいしいを感じられず、挫折しがちです。

減塩をおいしく続けるコツとして、
「一品だけは今までどおりに塩分を使った料理」
にするとよいでしょう。

食べたという満足感が損なわれにくいため、
取り組みが長続きしやすくなります。

また、減塩に向いている料理法とそうでもない料理法があります。

減塩に向いているのは、水分をあまり使わない調理法で、
「焼き物」「炒め物」「あえ物」「揚げ物」などです。

ちなみに塩分の代わりに酢を加えることで、
味付けの物足りなさをカバーすることもできます。

一方、減塩に向いていないのは、水分を多く使う調理法で、
「ゆで物」「煮物」「汁物」があてはまり、うま味が逃げてしまうのです。

減塩に向いていない調理法で減塩に取り組んでも、
物足りなさからなかなかに辛いものがあります。

減塩に向いている調理法で減塩に取り組むのであれば、
食べたときの満足感を得やすく、長続きするものです。

また、土地柄などで、
味付けされた料理(漬け物や和え物、塩焼きなど)に
さらに醤油や食塩を足していた人は、それを止めて、
そのままの味付けを楽しむようにしたいところです。

減塩したときでも、
カツオ節や昆布などでとっただしのうま味を利用する、
コショウや唐辛子などの香辛料で風味をつけると、
おいしく感じやすくなります。

減塩の料理に創意工夫をもって取り組むことは、
普段の料理でも新しいことにチャレンジすることになります。

新しいことにチャレンジして、いわば脳が汗をかくことは、
脳の活性化にもつながります。