認知症は十分に予防できるのです


人は生まれた以上、歳をとって
老いていくことが定められています。

加齢は認知症の危険因子のひとつで、
実際に高齢になればなるほど、
認知症の発症リスクは高くなります。

85歳以上の高齢者の約3人に1人が
認知症であるといわれています。

とはいえ、人は老いれば、
誰しも認知症にかかる可能性があるものの、
認知症の予防もしくは発症を遅らせることは
十分にできることがわかってきています。

認知症の原因疾患で一番多いのはアルツハイマー病で、
次に多いのが脳血管障害となっており、この2つが
認知症の原因の約7割をしめています。

まずはこの2つの原因疾患を回避することに努めることは、
理にかなった認知症予防といえます。

アルツハイマー病については、
発症のメカニズムが未解明なところもありますが、

・運動
・抗酸化食品や不飽和脂肪酸の摂取
・知的活動
・対人接触

などが発症リスクを低減するという
研究結果が報告されています。

最近では、生活習慣病によって、
アルツハイマー病の発症リスクが高まる
という報告もあります。

また、脳血管障害は、
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病によって、
発症の危険度が高まります。

認知症の全容は解明されていないところもありますが、
認知症の発症リスクを高める危険因子のほとんどが、
生活習慣と関係しています。

アルツハイマー病と脳血管障害において
日々の暮らしの中でかかわってくる危険因子を
それぞれまとめてみました。

<アルツハイマー病>
・加齢
・歯の喪失
・運動不足
・食生活
・高血圧
・糖尿病
・遺伝要素 / 家族歴
・頭部外傷
・低頻度の知的活動
・低頻度の対人接触
 など

<脳血管障害>
・加齢
・高血圧
・脂質異常症
・肥満
・糖尿病
・食生活
・運動不足
・飲酒
・喫煙
 など

加齢や遺伝など一部のものについては、
自分ではコントロールできませんが、
ほかの多くは自分でコントロールすることが可能です。

危険因子を避ける生活スタイルを心がけることで
認知症の発症リスクをさげることにつながります。

つまり、認知症は十分に予防できるのです。

また、認知症予防に励んで楽しんでいる人の
体験談などをみていますと、

「同じ立場の仲間と会話をすること」

が大切と話される人が多いです。

一人で黙々と生活スタイルの改善に励むのもいいですが、
同じ立場の仲間を見つけて、一緒に認知症予防に励むのが
成功の秘訣といえます。

人はよくも悪くも環境から影響を受けやすいため、
動かざるを得ない環境(グループ)に身を置くことで、
自分一人では難しい生活スタイルの改善もうまくいきやすくなります。

地域を探せば、こうした予防教室やグループ活動が
いくつも見つかりますので、是非とも活用するとよいでしょう。