昼寝も過ぎれば認知症リスクが高くなる可能性


年齢とともに睡眠は変化します。

高齢になると若い頃に比べて、早寝早起きになり、
健康な方でも睡眠が浅くなります。

そのため、高齢者では昼寝の習慣は一般的ですが、
昼寝も過ぎると認知症リスクが高まるとする研究結果が
発表されました。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らが、
65歳以上の高齢男性2,751人(2年以内の認知症発症者は除外)を対象に
昼寝時間と認知症の発症リスクとの関連を調べました。

1日あたりの累積昼寝時間が

・30分未満
・30~59分
・60~119分
・120分以上

の4つのグループに分けて、比較調査しました。

昼寝時間30分未満のグループを基準にすると、
認知症の発症リスクがそれぞれ

・30~59分のグループ   17%UP
・60~119分のグループ  30%UP
・120分以上のグループ  80%UP

と高くなっており、昼寝時間が長くなるほど、
認知症の発症リスクが高まることが示唆されています。

なお、今回の研究では、
高齢女性や中年男女などは調査研究の対象外でしたので、
すべての人にこの結果があてはまるとはかぎりません。

ただ、昼寝をし過ぎると、
日中の活動量の減少や生活リズムの乱れなどから
夜間睡眠の質が下がってしまいます。

高齢者の睡眠特性(早寝早起き、睡眠が浅くなる)を考えますと、
昼寝のし過ぎは避けたほうがいいかもしれません。

また、睡眠障害によって夜にうまく眠れていないため、
昼寝をし過ぎている可能性も考えられます。

高齢者では、
狭心症や心筋梗塞による胸苦しさ、
うつ・認知症・アルコール依存症などによって
睡眠障害が生じることがあります。

睡眠障害が生じている場合は、原因を突き止め、
原因に応じた対処が必要になってきます。

この場合は専門医への早めの受診が勧められます。

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【文献】
Y Leng , et al.
“Objectively Measured Napping And 12-year Risk Of Developing Dementia In Older Men”
Sleep, Volume 41, Issue suppl_1, 27 April (2018)