女性は赤ワインを飲み過ぎないほうがいいかも!?


ぶどうの皮も使って作られる赤ワインには、
「ポリフェノール」が豊富に含まれており、
これが赤ワイン特有の渋みや色味を作り出しています。

ポリフェノールには抗酸化作用や抗炎症作用があり、
ポリフェノールを摂取することで、脳細胞が守られ、
認知症予防に役立つと注目されています。

お酒をたしなむ人の中には、認知症予防と称して
好んで赤ワインを飲んでいる人もいるようです。

ただ、最近発表された研究報告によると、
女性の方は赤ワインを飲み過ぎないほうがいいみたいです。

スイス・チューリッヒ大学の研究者らが
どの単一食品の摂取頻度が高い(低い)と、
認知症の発症と関係があるのかを調べました。

世の中には、数は多くないものの
「○○を食べて(飲んで)認知症予防」
という食品が知られています。

実際のところ、こうした食品が
アルツハイマー病の発症や言語記憶の低下と
関連があるのかどうかを調べてみたのです。

ドイツの75歳以上の高齢者2,622人を対象に
生活習慣などを10年にわたって追跡調査を行いました。

また、調査研究の対象となった食品は、
赤ワイン、白ワイン、コーヒー、緑茶、オリーブオイル、
新鮮な魚、果物・野菜、赤身肉・ソーセージです。

さて、分析の結果、赤ワインの摂取頻度が高いと
アルツハイマー病の発症率が低いことがわかりました。

実はこの研究では興味深いことに男女で差があり、
男性ではアルツハイマー病の発症率が約18%減少したのに対し、
女性では逆に発症率が約15%増加したのです。

しかも、白ワインの摂取頻度が高い女性の場合、
記憶の低下がみられました。

また、今回の研究では、赤ワインにおいて
男性のみアルツハイマー病のリスクが低下しただけで、
それ以外の単一食品において認知機能低下を抑える
効果があるとは認められませんでした。

研究者は、赤ワインの結果で男女差があったのは、
女性はアルコールの悪影響を受けやすいためではないか
と考えています。

ヨーロッパ系の人を対象にした研究ですので、
アジア系である日本人にどこまであてはまるかは
検討の余地があります。

今回の研究結果とアジア系のお酒に弱い傾向を踏まえますと、
特に日本人女性は赤ワインの飲み過ぎには注意したほうがよさそうです。

認知症予防を考える際、赤ワインだけに固執するよりも、
多品種食品の摂取、つまり、バランスがよい食事を
心がけたいところです。

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【文献】
Karina Fischer, et al.
“Prospective Associations between Single Foods, Alzheimer’s Dementia and Memory Decline in the Elderly”
Nutrients. Jun 29 (2018)