認知症予備群(MCI)ための認知症予防:運動編


記憶力や注意力といった脳の認知機能が正常より低下しており、
正常ではないが、かといって認知症のレベルには至っていない、
正常と認知症との中間状態を「軽度認知障害(MCI)」といいます。

MCIには認知症予備群との異名がありますが、
そのわけはMCIの段階での認知症発症率の高さです。

MCIの人は、1年以内に12%、5年以内に半数近くが
認知症を発症するという研究結果があります。

逆に、MCIの段階で対策を講じたことで、
認知機能が低下から回復したり、認知症発症を遅らせたりが
できたという事例も報告されています。

認知症においては、MCIは徳俵に足がかかった状態といえ、
この時期にどう取り組むかで、未来が大きく変わることになります。

そこで、今回は認知症予備群(MCI)の人が
心がけたい「運動」についてみていきたいと思います。

MCIから正常への移行には、普段以上に
予防活動に積極的に取り組むことが大切になってきます。

ただ、MCIの人の場合、有酸素運動だけでは
もの足りないことが指摘されています。

そこで、頭を使いながら運動する

「デュアルタスクトレーニング」

を取り入れるとよいでしょう。

 ※デュアルタスク=2つのことを同時に行うこと

デュアルタスクトレーニングは、シンプルな運動のため、
正常な人はもちろんのこと、MCIの人でも無理なく取り組めます。

また、適度な負荷が脳にかかるため、
認知機能を鍛える予防効果も期待できます。

そして、デュアルタスクトレーニングを提唱する
国立長寿医療研究センターでは、認知症予防における
その効果を実証しています。

同センターが開発したデュアルタスクトレーニングは、
「認知症予防運動プログラム」として、NHKをはじめとする
多くのメディアに取り上げられています。

参考映像:NHK認知症キャンペーン 認知症予防運動プログラム(1)
https://youtu.be/vC7e5uG-JWM

「認知症にはなりたくない」「親の認知症が心配だ」という方には、
是非とも知って身につけておきたい予防法のひとつです。

また、歩くだけでも脳の刺激になりますので、
普段から歩くことも心がけます。

ここでも単に歩くだけでなく、さらに脳の刺激を増やすべく、
一工夫入れたいところです。

例えば、散歩をするときにも
曜日ごとにルートを変えたり、逆回りしたりして
毎回変化をつけるようにするとよいでしょう。

以上、まとめますと、
認知症予備群(MCI)の人が心がけたい運動内容としては、
運動に取り組むことはもちろんのこと、そこに頭を使うトレーニングも
同時に行うようにしたいところです。